高校共学化・福島からの報告
「性では分けない」
別学出身の知事が表明
「共学化推進」2年で答申

 一九九○年八月、福島市の福島県文化センターで開かれたイベント「女と男のトレンディートーク」。同県の佐藤栄佐久知事がキャスターの宮崎緑さんと男女共同参画社会づくりをテーマに対談した。

 男性中心の社会をどう男女平等にしていくか―の話の流れで、佐藤知事が切り出した。

 知事 私の娘が高校に入る時、「男子校の高校に入りたい」と言うわけですよ。

 宮崎 こちらでは高校は…。

 知事 男子校と女子校と分かれているところが多いんです。娘のことですから真剣に一緒に考えてみると、私も男子校の高校に娘を入れてやりたい気持ちになった。法的には入れないことはなさそうだが、現実には入れなかった。そういう「女性だから入れないよ」ということのない社会にしていくことを考えているんです。

 自身も同県内の別学校出身である知事が、共学化推進を公に表明した瞬間だった。共学化運動にかかわった女性は「心理的に大きな追い風になった出来事」と振り返る。

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 翌年、福島県教委は県学校教育審議会へ「生徒減少期における高等学校教育の在り方について」を諮問。検討に当たっての三本柱として県教委が示した中の一つが「男女共学の在り方」だった。男女雇用機会均等法施行などで男女共同社会が進行する中、本県でも共学化を進めることが可能か検討する必要がある―と諮問理由が添えられた。

 審議会は議論のほとんどを共学化の是非に費やした末、九三年「逐次共学化が必要」と県教委に答申した。ここから同県の共学化が始まる。

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