県立浦和商業高校定時制(さいたま市南区)は今、県教育委員会の方針で廃校の危機を迎えている。同校は在校生百二十人の七割が元不登校だが、多くの生徒が授業や部活動で成長していく。学校行事の主役を務める太鼓部の顧問、平野和弘は「不登校が強かった子ほど、素晴らしい音を奏でる」と話す。なぜ、太鼓が心を閉ざした生徒に有効なのか。今年三月、太鼓部史上初めて女性部長に就任した横田麻美の成長を通し、身体表現によって社会との新たな関係づくりを摸索する現場から伝える。=文中敬称略=

(新井 健治)


11.生きる根拠 私の手にばちがある
10. 変わる大人のイメージ 未来が見えてきた
9. 揺れる気持ち 太鼓通して乗り越える
8. 初の女性部長誕生 本物に近づきたい
7. ぶち合わせ太鼓 相手の体温を感じる
6. 開かれる感性 ひとつの音を探す
5. 自分投げ打ちつくる 外へ向き始めた気持ち
4. 練習で得た糧 人は中身だったんだ
3. 小・中9年間の重い体験 煙のように消えたい
2. 「太鼓は遠吠え」 意識した周囲の視線
1. 自己表現の“武器” 太鼓と出合い体解放
 

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