「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」。憲法二五条に定められている生存権は、国民が持つ最も基本的な権利の一つだ。
しかし、気を付けて周りを見ると、寝る場所がなくて一杯百円のコーヒーを手にファストフード店で朝まで過ごす人や、二つ、三つと仕事を掛け持ちして毎日二十時間近く働かざるを得ない人がいる。これが“最低限度の生活”なのか。生活苦を理由に年間七千人が自殺する国が、豊かなのだろうか。
人は避けられない病気や事故に遭うことがある。リストラや離婚も珍しくない。だが、いくつかの不幸が重なり将来の希望が見えなくなると、絶望し、貧困に陥る。
日常生活に潜む貧困へのつまずき。その現場を歩いた。報告するのは、明日のあなたの姿であり、私たちの姿かもしれない。 |
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