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「約二十人に一人の女性が、夫から『命の危険』を感じるほどの暴力を受けたことがある」−。総理府が二月末に発表した男女間の暴力に関する初の全国調査は、外部からは見えにくい夫や恋人、親密な関係の男性からの暴力(ドメスティック・バイオレンス)=DV=の深刻な実態を明らかにした。暴力は殴る、けるなどの身体的なものに限らない。言葉などによる精神的な暴力も女性たちを苦しめてきた。昨年一年間に、浦和家裁に離婚調停を申し立てた女性で、暴力を理由に挙げている人は約三分の一に及ぶ。だが、被害者の半数以上はだれにも相談できず、その声は家庭という密室の「扉の内側」に埋もれてきた。日本には、DVを抑制する法律すらない。今、ようやく聞こえてきた「人間らしい生活をしたい」という彼女たちの声と支援活動を追った。
(報道部・平野照恵)
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