株式会社シェリエ

女性の職場で奮闘

男性社会から一転、女性の多い職場へ

インフォメーションカウンターに立つ大畑知美さん=上里カンターレ店内

関越自動車道上り車線、群馬県から埼玉県に入ると車窓左側、上里サービスエリア手前に黄色い壁の巨大なリゾート風建物が目に飛び込んでくる。本庄市児玉町に本社を置く洋菓子製造会社、シェリエが2015年11月にオープンさせた「上里カンターレ」だ。

カンターレは「歌う」の意。南イタリアのリゾートホテルをイメージし、バラエティ豊かなスイーツとイタリア料理を提供する店舗と50人収容のクッキングスタジオ、ガラス張りで製造現場が見学できる直営工場を併設している。

さっそうと現れたのはスラッと背の高い店長の大畑知美さん。入社8年目。前職は建設関係の職場で12年働いた。男性社会の中で叩き上げられ、定年まで勤めるつもりでいたが、父が経営する同社に呼び戻された。

「建設業とは全く畑違いの上に、圧倒的に女性社員が多く、初めは戸惑いました」と大畑さん。

個性を活かし、意見を出せる職場づくり

上里カンターレ厨房の若いスタッフと話す大畑知美さん(写真右)

サバサバしたガテン系の前職場とは打って変わり、女性ならではの繊細な感情が交差する職場に悩まされた。それぞれの個性を活かし、お互いが理解し納得できるよう心を砕いている。「女性同士でも意見を素直に出せる職場が理想です」と大畑さん。

店長の仕事は、新商品企画、在庫管理、従業員のシフト調整など多岐にわたる。自宅からの通勤は高速道路を利用し往復約2時間。帰宅は毎日午後10時過ぎになるという。仕事の合間の息抜きは読書。作家、渡辺和子氏の言葉「誰が言ったかではなく、何を言われたか、何が問題かに中心を置く」を胸に、常に問題の本質を見極めようとしている。

来店客の声を励みに、失敗を恐れず前を向く

上司であり社長室長の藤野晃一さんは「もっと手を抜いていいよ、と言いたいくらい責任感が強い。姉御肌で気風がいいのも魅力です。経営全体を見る目をさらに養ってほしい」と話す。

幼いころからの父の教育は「うぬぼれている自分を見つめ、謙虚であれ」。つまずくのは当たり前、つまずいたおかげで気付けることがある。失敗を恐れず前を向き、1日8千人以上の来客数を目指す。お客様から「美味しかったよ」と声をかけてもらうのが何よりの喜びだ。

会社概要

会社名 株式会社シェリエ
所在地 児玉郡上里町勅使河原1000−2(上里カンターレ)
電話 0120−643−388
創業 1986年
資本金 3000万円
代表者 大野年司
事業内容 洋菓子製造、卸、小売り
従業員数 532人(男性173人・女性359人)