埼玉北部ヤクルト販売株式会社

パートから正社員へ、人生の転機は職場から

保育ルーム付きの職場に魅力

「フォロー体制がさらに整えば、ママたちがより働きやすくなると思う」と話す中山明美さん

1人乗りのお届け用電気自動車の前でにこやかにお届け準備をする中山明美さん。入社12年目のヤクルトレディで、チェックの帽子と制服が良く似合う。

入社のきっかけは当時1才半の長女を公園で遊ばせていると「ヤクルトの保育ルームに見学に来ない?」と、声をかけられたこと。午前8時45分から午後2時まで、子どもを安心して預けられる。専業主婦からの社会復帰がうれしかった。担当地区のお宅を訪問し、乳酸菌飲料を届ける毎日だったが間もなく、第2子を妊娠し一旦は退社、1歳になって再入社した。

子どもの成長で仕事の比重増やす

電気自動車を前に平田知子主任(左)と中山明美さん(右)

子どもの成長に合わせて仕事のボリュームを増やしていった中山さん。夫の会社の扶養制度が変わるタイミングで「社員にならないか」と背中を押された。「もっと他に適任者がいるのではと、自信がなかった」と中山さん。

上司の平田知子主任は「謙虚でありながら、仕事は情熱的」と評価する。新人のパート従業員の教育担当者的存在にもなり、中山さんは少しずつ変わっていく自分を感じた。

ところが突然、健康診断で中山さんは子宮頸がんステージUを宣告された。子どもはまだ小学校低学年。泣きながら食事の支度をする日々が続いたという。

病気で休職、職場復帰し仕事前向きに

「笑顔で明るく健康をお届けする仕事。こんな私が続けていいのか」と悩んだ。一方で、「サバイバー(がん体験者)だからこそ、病を抱えたお客様の気持が良くわかる」と、気持ちを奮い立たたせ、2か月間の休職後、職場復帰を果たした。

女性が多い職場だからこそと、自らの病気について公にした。会社では定期健康診断時に乳がんなど婦人科系検診がオプションで受けられるようになった。

楳澤秀樹部長は「当初は人から声をかけられるのを待つタイプ。今ではTPOに合わせて対応できている」と、その変化に目を見張る。

今では中学生になった長女が部活で覚えたマッサージ法で母の中山さんの全身をほぐしてくれるという。

会社概要

会社名 埼玉北部ヤクルト販売株式会社
所在地 本庄市東台4ー8ー4
電話 0495−21−8960
創業 1954年
資本金 1250万円
代表者 齋藤清一
事業内容 乳製品乳酸菌飲料・ジュース清涼飲料・食品・化粧品の販売
従業員数 414人(男性27人・女性387人)※パートを含む