埼九運輸株式会社

社内初の女性長距離目指す

仕事にやりがい、感謝の言葉はげみに

「目標は10トン車の長距離」と語る渡邊沙矢香さん

深夜0時、中型トラックのハンドルを握る渡邊沙矢香さんは、狭山市に本社がある埼九運輸で働く新人乗務員。日高車庫に配属されて1カ月、関東圏内の病院や介護施設にシーツやタオル等を配送、回収するのが主な仕事だ。

勤務が終わるのは午後1時過ぎ。4トン車で1日に約160キロを走行する。「深夜の運転は渋滞もなく楽しい。お客様からいただく感謝の言葉も励みになる」とやりがいを語る。

目標は大型10トントラック長距離便

トラックの荷積み作業の準備をする渡邊さん=所沢市中富の埼九運輸所沢ロジスティクスセンター

中古車の営業職だった渡辺さんは、運転をする仕事がしたいと1年前に運送会社へ転職。経験を積むうち、もっと大きな車で長距離を運転したいと思うようになり、埼九運輸に入社した。「今は早く一人前になりたい。目標は大型10トントラックに乗って、埼玉と九州を往復する長距離便を担当すること」と話す。

夢をかなえるには、まず周囲の信頼を得たいと日々努力を重ねる。運転技術を磨き、笑顔でのあいさつやコミュニケーション、上司への報告も欠かさない。体調管理にも気を配り、自宅ではゆっくりと食事や入浴の時間をとり、睡眠時間もしっかり確保するように心掛けているという。

女性登用に備えて設備を充実

上司である所沢ロジスティクスセンター管理課主任の山際力さんは「モチベーションが高く、長距離便候補としても有望」と、渡辺さんを評価する。2015年4月に開設した同センターは、長距離乗務員のための施設を完備。女性の長距離担当者はまだいないが、女性専用の仮眠室やシャワー室なども設けて、今後の登用に備えている。

同社では社員216人中7人の女性乗務員が働く。山際さんは「女性が増えたことで職場の雰囲気がよくなり、コミュニケーションも増えた」と、社内の活性化という効果も挙げて期待をかける。
今後はさらに積極的に女性乗務員の採用を行い、体力差を考慮した女性向けの業務や勤務時間帯に対応していく予定だ。実績はまだないが、育休取得も推奨している。将来的には女性管理職や女性チームによる営業所の開設なども検討している。

会社概要

会社名 埼九運輸株式会社
所在地 狭山市広瀬東1−10−2
電話 04−2953−3199
創業 1975年
資本金 1000万円
代表者 藤冨義和
事業内容 一般貨物運輸、物流業務など
従業員数 216人(男187人、女29人)