株式会社キヌヤ

1人3役ロールモデルに

資格合格で社員の手本に

ウエディングドレスの説明をする野際敬子さん

熊谷市に本社を置く貸衣装業、キヌヤで結婚式の総合プロデュースを担当する野際敬子さんは入社11年目。熊谷市銀座のフェリチタ店と大宮店の2店舗の店長を兼務する。

同社は日本全国の貸衣裳店33社で構成される業界最大手の団体「全日本ブライダルメイト」に所属。野際さんは同団体のブライダル資格制度の最高峰「ダイヤモンド」を3年前に取得した。スタイリストとして優れた技能、提案力、コーディネート力、講師資格を有する。

「合格者はわずか5人。うち2人は我が社の女性。彼女たちを目標に、どんどんチャレンジしてほしいと社員を激励している。会社は女性の活躍なくして成り立たない」と川野辺あき社長は強調する。貸衣装から写真撮影へと業務を広げた同社では、社員一人一人が様々な業務を複数こなす「1人3役」を掲げ、人材育成に力を入れている。

仕事の喜びと負けん気を原動力に

熊谷市銀座のフェリチタ店で受付業務をする野際敬子さん(右)と上司の川野辺倫子さん(左)

一見、華やかに見4える職場だが、精神的負担は大きい。お客様の一生に一度の祝事に失敗は許されないと話す野際さん。何度もチェックを重ねてケアレスミスを防ぎ、後輩の指導にも神経を使う。「でも、それ以上に仕事の喜びは計り知れません」とほほ笑む。

以前、同業他社の男性に投げかけられた「どうせ女はすぐに辞めるだろ」という言葉に「男女差を感じさせてはいけない。辞めてたまるか!」という気持ちが今も原動力になっている。今ではお客様の信頼も厚く、婚姻届けの保証人欄にサインを求められることもあるという。

後輩の育成と伝統行事の良さを伝えたい

結婚、出産を経て子育てをしながら仕事を続けてきた上司の川野辺倫子部長を手本に「常に冷静沈着、ひとの話をよく聞きながらもズバッと的確な意見が言える。そんな部長のようになりたい」と話す。

今後の目標は後輩の育成と伝統行事の良さを伝えること。「近年、入籍だけで済ませてしまうカップルに、日本の婚礼文化の良さを再認識してもらいたい」

会社概要

会社名 株式会社キヌヤ
所在地 熊谷市本石1−82
電話 048−521−0560
創業 1949年
資本金 300万円
代表者 川野辺あき
事業内容 貸衣装、ブライダル業、写真スタジオ
従業員数 40人(男性7人・女性33人)