池田精機株式会社

苦難乗り越え、感謝と熱意で

笑顔で社長業に努力

「川口から日本のものづくりを世界へ発信したい」と話す池田敬子さん(川口法人会女性部会長)

青い事務服に終始笑顔の池田敬子さん。2014年、夫である前社長が病気で急逝し、池田精機の三代目社長に就任した。

「会社の経理や事務は手伝ってきたが、経営を担うのは大変なこと。60年の歴史ある会社を無くすわけにはいかない。息子が常務として作業場を引っ張ってくれている。バトンタッチするまでの間、基盤を作らなければ」と力を込める。経営セミナーを受講したり地域の経営者の集いに参加するなど日々、努力する。

精度の高い加工技術

大型部品の加工機械について説明する池田さん

大きな音が鳴り響く工場では、大型精密機械メーカーから依頼された三次元測定機、印刷機、自動包装機など、大型の金属機械部品の平削り、切削加工を中心に設計から鋳造、組み立てなども一貫して行っている。

自分の身長より何倍も大きな機械が並ぶ前で、社員は無言で作業工程に目を光らす。「世界に通用するものを作っている。精度の高い加工技術で取引先からの無理難題にも応えることが出来る。社員のおかげ」と感謝を忘れない。

35年前、嫁いだ当時は三世代同居の大家族。家事や育児はもちろん、仕事も手伝いながら従業員の夜食作りをするなど、目の回るような忙しさだったという。

体験から障害者雇用に意欲

池田さんは長女が幼い頃、進行性の女子のみの難病「レット症候群」と診断され、同時に義母が脳梗塞で倒れて介護と療育に大変な日々を30年近く送っていた。

忙しい日々の中、長女がお世話になった恩返しにと、NPO法人たんぽぽ福祉村の代表も務める。「周りは私を苦労していると言うが、人生で逃げたいと思ったことは一度もない。辛い時こそ笑顔。どんな時でも明るい雰囲気づくりを心掛けている」と話す。

障害者を雇用したいという夢もある。「障害の特徴を理解し、長所を生かせば活躍の場はある」と力説する。「ものづくりのまち、川口で障害のある人も皆で力を合わせ、日本のものづくりを世界へ発信していきたい」と語った。

会社概要

会社名 池田精機株式会社
所在地 川口市元郷3−11−14
電話 048−222−6146
創業 1954年
資本金 1000万円
代表者 池田敬子
事業内容 大型精密機械金属加工
従業員数 7人(男性4人・女性3人)