株式会社文楽

酒造りと販売に女性の力

製造を希望、力仕事も笑顔

蔵人として酒造りに携わる製造部の林郁美さん

上尾市の酒造会社「文楽」は、女性誌を手に打ち合わせする女性の姿も見られ、華やかな雰囲気。老舗の酒蔵のイメージと違い、社員のおよそ半数は女性だ。製造部の林郁美さんもその一人。

新卒で入社し5年目になる林さんは、大学では経済を学んだ。学生時代に日本酒のおいしさに目覚め、当時、求人のない同社に「日本酒を広めたい」と応募し採用された。

入社後、希望した製造部に配属、酒造りに関わる「蔵人(くらびと)」の一員に。仕込みの過程で泊り込みや力仕事もある。酒蔵での仕事の一つ一つが商品の仕上がり具合に直結し、会社の売上も左右する。シビアな現場だが、林さんは「酒母がぽこぽこと泡を出している様子が可愛くて仕方ない」と笑顔だ。

海外展開、先を見据えて行動

営業部の阿部さん(写真左)と菅野さん(中央)、海外事業戦略室の北西さん

業界全体が日本酒消費量に伸び悩む中、同社は12年前から海外へ事業展開し、売上も順調に伸ばしている。経営企画部海外事業戦略室長の北西真由子さんは「5年後10年後を見据え、今、どう行動するかが鍵」ときっぱり語る。

入社前は日本酒を飲んだことがなかったという北西さん。「文楽のお酒を飲んで初めて、美味しいと思った。飲めない人の気持ちも忘れずにやっていきたい」とほほ笑む。「昔ながらの味は大事にしつつ、新しいアイデアで飲むだけでなく、ライフスタイルに取り入れてもらえるよう提案していきたい」と熱く語る。

とらわれずアイデア出し合う

「新しい企画案は日々の会話から出てくることが多い」と話すのは営業部の菅野奈穂子さん。仕事の部署や枠にとらわれずに案を出し合い、打ち合わせをする。同部の阿部亜由実さんも「休日にテレビを見ているときも、仕事のヒントがあればと、アンテナを張っています」と笑う。

子育て中で時短勤務を利用している菅野さんと阿部さんの共通の悩みは「時間が足りないもどかしさ」。菅野さんは「私は利用者第1号。周りの柔軟な配慮によって、子育てしながら仕事が出来る。常に感謝しています」と話した。

会社概要

会社名 株式会社文楽
所在地 上尾市上町2ー5ー5
電話 048−771−0011
創業 1894年
資本金 1300万円
代表者 北西隆夫
事業内容 清酒製造および販売
従業員数 45人(男性24人・女性21人)